狂気を身に包んだ、壮大な物語集。
内容紹介
『あの黒い表紙、強烈な帯コピー、シンプルかつ洗練されたデザイン。
手に取った時の、嬉しいような怖いようなおののきを今でも覚えている。
(中略)かつて「幻想と怪奇」というジャンルのくくりでお馴染みであった、
奇妙でイマジネーション豊かな短編群には、今なお影響を受け続けている。
あの異色作家短篇集のような無国籍で不思議な短編集を作りたい、
という思いつきから連載をさせてもらった』(あとがきより)。
恩田ワールドの原点<異色作家短編集>への熱きオマージュ。
ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー……
クレイジーで壮大なイマジネーションが跋扈する、
幻惑的で摩訶不思議な作品集。
恩田さんは3作目なのですが(少ない…)、
言葉の使われ方がものすごくきれいで、
真似したくなる文章ばっかりです。
全体的な印象は、いささかチープな感想で申し訳ないのですが、
『世にも奇妙な物語』みたいな感じでした。
この番組好きだった人はきっと楽しめますよ〜。
恩田さんらしい(…といえるほど読んでいませんが…汗)怖さに満ちていて、
例えばですね、
―――黄昏時、ふと視線を感じて後ろを振り返る。
しかしそこには誰もおらず、ただいつもの日常が目に映る。
でもたしかに、『不在』というものの『存在』を見たような気がする―――
うまく言えませんがそんなことを思いました。
以下、特に印象に残った作品達です。
『観光旅行』
うわー。怖い。
軽々しい行動は慎まなくちゃ!!と思いました(笑)
最後の最後での『オチ』がサイコーにおもしろかったです…
『夕飯は七時』
言葉の持つ力って本当におもしろい。
そして子どもというのは実に想像力がたくましい。
物語の中では大変なことが起こっているのですが、
なんだかその大変なことですら微笑ましく感じました。
このようなことをまるで見て聞いて感じたように描かれていて、
物語であることを忘れてしまいそう。
『当籖者』
衝撃的な作品。夢に出てきそうです…
当たるって、そういう意味だったのね…みたいな。
『SUGOROKU』
えっ!?これで終わり!?
とびっくりした作品。
私の読解力不足でしょうか。
結局最後はどうなったの…?
…怖くて聞けない…そんな感じ。
『いのちのパレード』
私たちが『して』きた結果を、鈍器でじんわり叩かれたような物語。
彩りがあざやかに広がり、ハイビジョンのような美しい光景が目に浮かぶ。
いちばんファンタジクでありながら、いちばんリアルを感じた、
不思議な、でも心地良いような、そんな作品でした。
あなたの読書の参考になれば幸いです。
お帰りの際にぽちっとよろしくお願いいたします(^o^)丿

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なんと恩田さん初読みでございます。
とりあえず代表作を…と思い手にした『夜のピクニック』。
すっっっっっっごい、よかったーーーーーー(・∀・)キュンキュン
北高名物の学校行事「歩行祭」。
全生徒が夜を徹して80kmの道のりを一泊二日で歩き通す伝統行事。
本作ではそのスタートからゴールまでを、ただひたすらに描いてあるのです。
こんな作品紹介では「え、それだけ?」と思わなくもないですが、
「それだけ」に終わらないところがこの作品のすごいところです。
登場人物みんなが―――これがまた多彩なのだ―――
それぞれが抱える思いを胸に秘めてこの歩行祭に臨むのですが、
その心理描写はお見事!!のひとことに尽きます。
特にこの作品で描かれる『友情』が、この上なくすばらしいと感じました。
友情だけでなく、人物同士の秘密や葛藤のこまやかな描写が印象的でした。
私にとって学生時代というのは、ほんとうに特別な時間で、何事にも代えがたいものです。
そしてそういうことは、学生じゃなくなってから気づくのです。
なんでもない日常や、友達との他愛ないおしゃべり、
決して楽しいことばかりではなかったし、その時なりの悩みも抱えていたけれど、
あのキラキラした時間―――そう言えることはとても幸せなことですが―――
はもう二度と戻らないのだなぁと思うと、心にぽっかりしたものを感じます。
この作品は自分にとっての「あの頃」を思い出させてくれる作品です。
誰もが持っている大切なあの時間を、この作品は彩りを添えて呼び戻してくれました。
何かの終わりは、いつだって何かの始まりなのだ。
ああ、なんて清々しい言葉なんでしょう。
読後は心地よい疲労感と、爽快感、そしてほんのすこし寂しい…
そんな色々な感情にこころ揺さぶられること間違いなしです。
内容(「BOOK」データベースより)
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。
それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。
三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。
学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、
貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。
本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
あなたの読書の参考になれば幸いです。
お帰りの際にぽちっとよろしくお願いいたします(^o^)丿

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