凛子の毎日記録。本読み、げぇむ、手作り雑貨、本屋・雑貨屋巡り、おいしいもの食べ飲(呑)み歩きの記録、になっているはず。目指すはエッセイ的な文章か。
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欲望は伝染する…
その欲望は、誰のもの?

サロメ後継
角川書店
早瀬 乱(著)
発売日:2006-12
おすすめ度:4.0


内容(「BOOK」データベースより)
箱に納められた左手首には古い傷が無数に残り、指がない。
その指は手首が切断される何年も前から少しずつ切り落とされていた。
次々と現れる人体の一部。
その近くにいる者は、抗いがたい望みを抱く。
「欲望は伝播するんだよ」と言って老刑事は闇へと消えた。
そして―。
日本ホラー小説大賞からデビュー、
2006年江戸川乱歩賞受賞の新鋭による、
世界を揺るがす驚愕のホラー文学。



自らの肉体を切り刻むことで、欲望を伝染させる力を持つという謎の人物と、
その人物を取り巻き、欲望の闇に引きずり込まれた者たちの、サスペンス・ホラー物語。

うおおおおお!!
ぞくぞくしますなぁ。
ミステリ(?)はこうでなくっちゃ!!と言える作品。
とにかく何だかとてもスゴイ。
あぁ、うまく言えないな。
この臨場感・スピード感、迫りくる恐怖、
…そして湧き上がる欲望…が、ひたひたと迫ってくるのが聞こえそうです。

自傷行為や精神障害をテーマの中心に置いてはいるものの、
それを単なるホラーにとどまらせず、
戯曲『サロメ』や旧約聖書『ヨブ記』を、
格調高くテーマになぞらえてあるのが印象的でした。
前半~中盤にかけて張り巡らされた伏線は、
後半一気に、怒涛のクライマックスとなって押し寄せてきます。
まさにこの「筆力」にただただ感服。
戯曲仕立てになっているので、『サロメ』を知っている方や、
またたびたび旧約聖書からの引用が出てきますので、こちらに詳しい方が読めば、
もっともっと物語を楽しめるかと思われます。

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ぱんどらの本箱
まったり読書日記

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動物と暮らすのは大変なことだ。
食事、トイレの世話、散歩、急病時の対応、いずれ訪れる死への覚悟…
それでも動物と暮らすことは、何よりも替えがたい幸福な瞬間の連続だ。
本書は殺処分(こんな言葉、使いたくないのだけれど)間近だった、
ゴールデンリトリーバーのリラと、
飼い主であり雑誌編集者で仕事に忙殺される日々をおくるキャリアウーマン、藍の物語。

一分間だけ
宝島社
原田 マハ(著)
発売日:2007-04-08
おすすめ度:5.0


内容紹介
第1回日本ラブストーリー大賞受賞作『カフーを待ちわびて』から1年。
原田マハの受賞第1作。
女性ファッション誌の編集者・藍は、恋人と愛犬リラと3人で暮らす。
毎日仕事で終電なのに、朝は少し早起きしてリラの散歩をする。
リラのために郊外にも引越した。
通勤時間は長くなったけれど、すべてがうまくいっているはずだった。
仕事に恋愛にペットにと生活に忙殺されるうち、
いつしか藍は、大切な何かを見失っていく。



こーれーはー、ヤバいっす。
冒頭から涙腺ぶっ壊れてました。
動物と一度でも一緒に暮らしたことのある人なら、必ず共感できる物語だと思う。
ぱらぱらとした詩のような文章でとても読みやすいが、
語りかけてくる内容はとても濃く、ずっしりと重く切ない。

仕事も恋愛もまだまだ諦めたくない藍が、
ほんの一瞬、リラを疎ましく思ってしまうシーンが、
今でも頭にこびりついて離れません。
ウチでも猫3匹、犬2匹と一緒に暮らしているのですが、
その世話を一手に引き受けている母はいつも忙しそうです。
(なら、手伝えよって話ですが。いや、散歩は一緒にいきますよ、朝だけ…)

自分にとって何が一番かけがえのない大切なものなのかを、
考えずにはいられない作品です。

おそらく犬にとっては十二時間でも一分間でも同じなのだ。
いちばん好きな人と離れ離れになってもう一度会えたときの嬉しさに、
長い短いなんてないのだ。



普段あまり犬の世話をしない私にでも、
ウチの犬たちは、外出から戻ってきた私を見て、
はちきれんばかりの喜びを全身で表現します。
その点猫ってば淡白なもので、「あ、いたの?」くらいですが(笑)
(猫のそんなツンデレっぷりがたまらなく好きでもあるのですが…)
そういう犬の習性をみてると、ときどき、
こんなこと思っちゃダメなのかもしれませんが、
なんだか可哀想に思えてなりません。
彼らが充実した一生を全うできるように、
ほんの少しでも、彼らが嬉しいと思える時間を共有できたらいいなと思いました。

ちなみに…藍を見ているとつい『働きマン』を思い出してしまうのでありました。
編集者って、私のアコガレなんですが、さぞキビシイ世界なんだろうなぁ…
ヘタレな私にはとうてい勤まりそうもありません(泣)

働きマン (1)働きマン (2)働きマン 3 (3)
Amazy


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うらひろ

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主人公である「僕」の壮絶な逃亡(という表現は正しいのだろうか?)&成長記。
逃げて追われて行き着く先は?行って進めばいつか「帰れる」のか!?

ラス・マンチャス通信
新潮社
平山 瑞穂(著)
発売日:2004-12-21
おすすめ度:5.0


内容(「BOOK」データベースより)
僕は常に正しく行動している。
姉を犯そうとした「アレ」は始末されるべきだし、
頭の足りない無礼なヤンキーが不幸になるのは当然だ。
僕のせいではない。
でも、なぜか人は僕を遠巻きにする。薄気味悪い虫を見るように―。
カフカ+マルケス+?=正体不明の肌触りが、
鈴木光司氏の絶賛を浴びた異形の成長小説。
第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。



「帰りたい」

私もふと無性に思うときがある。
でもいったいどこへ?
今いるここ以外に行く場所なんてあるのか?
それに気づいたときの虚無感。
この作品に漂うのは、そんな虚無感である気がする。

人は何処へ行き、何処に帰るのだろうか。
そもそも行き着く場所は帰りたい場所なのだろうか。
歩み続ける(生き続ける)ことはこんなにけだるいものなのだろうか。
幸せとはつかみとれるものではないのだろうか。
ファンタジーでありながら、自分の生き方を否応なしに考えさせられてしまう。
幻想世界とリアリティの混沌とした融合が印象的な作品。

ラストは京極夏彦さんの『魍魎の匣―文庫版魍魎の匣―文庫版魍魎の匣―文庫版あまなつAdhover 魍魎の匣―文庫版』を彷彿させる衝撃!!
このラストの為なら、これまでの苦労も私はアリだと思いました。
頑張って読んでよかった。っていうか頑張らないと読めないのだ。

主人公の心理や、主人公に関わる人やものたち、彼らをとりまく情景など、
これら全てが細部にわたってきめこまかく描写されていて、
それのリアルさといったら、冗談でなく背筋がぞっとする思いでした。
作品世界に広がる虚無感は、表紙絵のようなセピア色に色あせた雰囲気なのに、
ときどきピンポイントで鮮やかに鋭くギラリと光る描写があり、
思わずドキッとさせられるのだ。
体調の悪い方にはオススメできません!!要注意!!
同じ日本ファンタジーノベル大賞でも『僕僕先生僕僕先生僕僕先生あまなつAdhover 僕僕先生』や『しゃばけしゃばけしゃばけあまなつAdhover しゃばけ』とこうも違うものなのか!?
やはりこの賞、あなどれません。

「僕」たちは、ひいては人間は結局「汚点(ラス・マンチャス)」だったのかもしれない。
決して楽しめたとは言えませんが、ううむと唸らされる読書でした。
でもこういう世界観は…結構好きかもしれない…
ゾクッとする快感のような、麻薬(やったことないけど)のような…
なんとも惹きつけられてしまうのだ。

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すいません。今回ちょっと辛口です。

心の病もちの私としては、タイトルに『うつ』『心の病』などとあると、
ついつい手にとってしまう。
この本も書店員時代に棚で見かけて気になっていました。
こないだ図書館に予約本をとりに行ったら、偶然棚に並んでたので借りてきました。
ぱっと見た感じ、ノンフィクションかなと思ったのですが、『一応』小説でした。
でもあとがきを読む感じでは、作者自身の実体験もかなり元になっているようですね。

主人公の『わたし』(みはる)は、ある日娘のエリに「うつ病である」と告白される。

心を病んだ娘を思う親心が、ストレートにどかんどかんと描かれている。
エリの母親である『わたし』はお節介なのだ。
自分の都合でエリが中学生の頃離婚して別居・再婚したうえ、
離婚した夫にも再婚相手が現れ、エリは継母との生活を余儀なくされる。
そして継母との関係は決して良好ではなかった。
それが13年前のこと。
『わたし』はお節介をやくことで、なんとか『埋め合わせ』をしようと必死なのだ。
病気のコトだけではなく、結婚前提のお付き合いを斡旋したり、
エリをなんとか病院へ連れて行こうと、イロイロ根回ししたり。
正直、ちょっと引いてしまった。
ずいぶん勝手な「まま」(エリは母親のことをこう呼ぶ)だな、と思うのは、
私がまだ「娘」であるからでしょうか。

また人物相関が複雑で、丁寧な説明をしているだけ余計に煩わしく思えました。
時系列もなんだかあやふやで、今がいったいいつの事を言っているのか、
私にはちょっとわかりづらかったです。
中盤から後半にかけてうつ病関連書籍の引用文がやたらとめだったのも気になりました。
これがノンフィクションならわかるのですが、
あくまで小説なのだから、ここまでされると興ざめです。

唯一共感できたのは、うつ病になってしまった当人のエリ。
上司に理不尽な理由で叱責された時の落ち込み、自己否定。
自分には能力がない、という思い込み。
「病気に甘えない方がいい」という周囲の無理解。

作者は結局、この小説を通して何を伝えたかったのでしょうか。
実際に現在心の病に苦しんでいる人にはちょっとオススメできないかもです。
逆に、自分の子供や身近な方が苦しんでいるのなら、
ちょっと手にとってみるのもいいかもしれません。

エリのうつ
ゴマブックス
ひるま・ちいね(著)
発売日:2007-02-06
おすすめ度:4.5


内容(「MARC」データベースより)
キャリアウーマンの娘が突然、うつ病に。
毎日のようにメールと電話で会話する母子は、
昔の絆を取り戻しながら日常に潜む「未知の恐怖」と対峙する。
三田文学から飛翔したネオ・ノンフィクション。



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