凛子の毎日記録。本読み、げぇむ、手作り雑貨、本屋・雑貨屋巡り、おいしいもの食べ飲(呑)み歩きの記録、になっているはず。目指すはエッセイ的な文章か。
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7編からなるちょっと不思議で、うっすらと背筋が寒くなる、
そんな短編集。
山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽BOOKS)
メディアファクトリー
山白朝子(著)
発売日:2007-11-14
おすすめ度:5.0


内容紹介
これは愛の短篇集だ。
怪談専門誌『幽』の連載で話題沸騰の大型新人、待望の初単行本化。
怪談専門誌『幽』2号から7号までに連載された6篇の怪談短編に、
書き下ろし作品を加えた愛と哀しみの短編集。
幻想的な異界への境界と、親と子を描いた叙情的な物語は、
怪談ファンのみならず幅広い読者の支持を得る。待望の初単行本。



どのお話も静かで…
黒・白・グレイの無彩色な風景の中に、
ぽつんと極彩色がポタリと落ちたような…
異色なようでいて、しかし親近感も覚える、
とても心惹かれる物語たちでした。

以下、特に印象に残った作品です。

『黄金工場』
とある工場から排出される廃水の秘密を知ってしまった親子の物語。
淡々と語られていますが、情景を想像するとかなりオソロシイです。
なんと言っても母が恐ろしすぎます…

『鬼物語』
個人的にはいちばん好みでした。
が、血なまぐさい話が苦手な方は要注意です。
山に棲むという鬼の伝説。
鬼の怒りをかった村人達と、ある家族の物語。
いや、いちばんドキドキしました。スリル満点です。

『鳥とファフロッキーズ現象』
忠実に主人に尽くす一羽の鳥の物語。
これも怖かったです…
でもとても切ない。切なすぎです。

死者のための音楽
母→娘→母→…と一人称が入替わりながらすすむ物語。
おどろおどろしい恐ろしさはないが、静謐で背筋がすぅっと寒くなる、
とても静かで美しい作品でした。

全体を通して、情景がありありと目に浮かぶ作品でした。
とても静かに語られ、まさに無音の世界、死者のための音楽であると感じました。
全部日本が舞台の物語(だと思う)ですが、
やはり日本のホラーは怖いですね!!
吸血鬼やミイラ男も怖いには怖いですが、
それよりも日本の神社の鳥居などに恐怖を感じる私です。
神社って怖くないですか?私はお寺より神社が怖いのです。
そんな神々しいものに畏怖の念を抱くような恐ろしさが、
この作品にぎゅっと詰まっています。

余談。
これから読む方は栞必見です。
この作品にマッチした装丁がすばらしいです…
(ちょっと不気味だけれど…)

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近所に、
『ちょっと前の映画を二本立てで1,200円』
で観られるローカルな映画館があるのですが、
こないだそこで、
あかね空』と『それでもボクはやってない』
を観てきたんですよ。
あかね空 特別版 (初回限定生産)それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組)
Amazy

どっちもすばらしかったですが、
密かにお江戸ブームな私には『あかね空』にぐっときまして、
(主演の内野さん・中谷さんも好演であった!!)
帰りがてら本屋で原作をゲットした次第で、
しかも、その日のうちに読了してしまうという暴挙にでたわけです。
いや、それくらいよかったんですって。

というわけで、『あかね空』です。
この本とても親切で、時代物によくあるモンダイ、

・今何時かわかんない
・どのくらい長いのか広いのか重いのかわかんない


ってモンダイがクリアされてるんですよ~。
ちゃんと注釈がついていて、お江戸初心者にも優しい本です(笑)
まぁ、興ざめっちゃあ、興ざめですがね。

前置きが長くなりましたが、ここからが感想です。
私は映画を観て、結末を知ってはいたのですが、
それでも十分楽しめるくらい、奥が深い作品でした。
やっぱり、原作はすごいなぁ、と唸らされます。

あかね空
文藝春秋
山本 一力(著)
発売日:2004-09
おすすめ度:4.5


内容(「BOOK」データベースより)
希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。
己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。
やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらも
やっと表通りに店を構える。
彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、
親子二代にわたって描いた第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。



京から江戸へ下り、京風の豆腐を作り続け、こだわりぬいた栄吉、
それを陰日なたで支えたおふみ。
やがてふたりは夫婦となり、共に『京や』を盛り立ててゆき、
そして子供たちへとその思いは伝えられてゆく。

栄吉の職人気質、おふみの女っぷり・母っぷり、
長男栄太郎のダメっぷり(ホントこいつのせいで!!)、
次男悟郎と長女おきみの苦悩…
家族というものにつきものの、独特の喜びや苦悩が、
色鮮やかに描かれています。

特筆すべきはやはり、この家族がもつすれ違いゆえの苦悩と、
苦悩の先にある喜びや幸せであると思います。

家族って不思議なもので、
近づけば近づくほど反発しあい、気持ちが離れていくことってありますよね。
とくに親子間のそれは、江戸だろうが現代だろうが変わらないものなのでしょう。
本書に出てくる家族はまさにそんな感じ。
相手を思いやるからこそ、その思いがつよいからこそ、
わずかなすれ違いが、大きな溝や壁を作ってしまう。
でもその溝や壁を乗り越えた時、
その先には強固な絆というものを手にすることができる…

結局のところ、一番オイシイ役どころは傳蔵だったのかなと思う今日この頃。
映画でもかっこよかったです。

そうそうそれと。
栄吉の京言葉が、なんともなごみます。
さっそくおいしい豆腐が食べたくなりました(単純)。

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