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凛子の毎日記録。本読み、げぇむ、手作り雑貨、本屋・雑貨屋巡り、おいしいもの食べ飲(呑)み歩きの記録、になっているはず。目指すはエッセイ的な文章か。
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近所に、
『ちょっと前の映画を二本立てで1,200円』
で観られるローカルな映画館があるのですが、
こないだそこで、
あかね空』と『それでもボクはやってない』
を観てきたんですよ。
あかね空 特別版 (初回限定生産)それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組)
Amazy

どっちもすばらしかったですが、
密かにお江戸ブームな私には『あかね空』にぐっときまして、
(主演の内野さん・中谷さんも好演であった!!)
帰りがてら本屋で原作をゲットした次第で、
しかも、その日のうちに読了してしまうという暴挙にでたわけです。
いや、それくらいよかったんですって。

というわけで、『あかね空』です。
この本とても親切で、時代物によくあるモンダイ、

・今何時かわかんない
・どのくらい長いのか広いのか重いのかわかんない


ってモンダイがクリアされてるんですよ~。
ちゃんと注釈がついていて、お江戸初心者にも優しい本です(笑)
まぁ、興ざめっちゃあ、興ざめですがね。

前置きが長くなりましたが、ここからが感想です。
私は映画を観て、結末を知ってはいたのですが、
それでも十分楽しめるくらい、奥が深い作品でした。
やっぱり、原作はすごいなぁ、と唸らされます。

あかね空
文藝春秋
山本 一力(著)
発売日:2004-09
おすすめ度:4.5


内容(「BOOK」データベースより)
希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。
己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。
やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらも
やっと表通りに店を構える。
彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、
親子二代にわたって描いた第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。



京から江戸へ下り、京風の豆腐を作り続け、こだわりぬいた栄吉、
それを陰日なたで支えたおふみ。
やがてふたりは夫婦となり、共に『京や』を盛り立ててゆき、
そして子供たちへとその思いは伝えられてゆく。

栄吉の職人気質、おふみの女っぷり・母っぷり、
長男栄太郎のダメっぷり(ホントこいつのせいで!!)、
次男悟郎と長女おきみの苦悩…
家族というものにつきものの、独特の喜びや苦悩が、
色鮮やかに描かれています。

特筆すべきはやはり、この家族がもつすれ違いゆえの苦悩と、
苦悩の先にある喜びや幸せであると思います。

家族って不思議なもので、
近づけば近づくほど反発しあい、気持ちが離れていくことってありますよね。
とくに親子間のそれは、江戸だろうが現代だろうが変わらないものなのでしょう。
本書に出てくる家族はまさにそんな感じ。
相手を思いやるからこそ、その思いがつよいからこそ、
わずかなすれ違いが、大きな溝や壁を作ってしまう。
でもその溝や壁を乗り越えた時、
その先には強固な絆というものを手にすることができる…

結局のところ、一番オイシイ役どころは傳蔵だったのかなと思う今日この頃。
映画でもかっこよかったです。

そうそうそれと。
栄吉の京言葉が、なんともなごみます。
さっそくおいしい豆腐が食べたくなりました(単純)。

あなたの読書の参考になれば幸いです。
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