凛子の毎日記録。本読み、げぇむ、手作り雑貨、本屋・雑貨屋巡り、おいしいもの食べ飲(呑)み歩きの記録、になっているはず。目指すはエッセイ的な文章か。
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溜息が出るほどに美しい、川村七竈の世界にうっとりと浸ってしまいました。
装丁からして美しいですよね。
この表紙の絵を描いているさやかさん、
ちょっと昔『週刊文春』でインタビューされていたのを、
私、手元にコピーをとって残してあります。
とても甘美な少女のイラストが印象的でした。
まだお若くていらっしゃるのですが、
恋の四十八景』という、四十八手の体位をテーマにした、
ちょっとドキっとさせられる作品集も発売されています。

話を七竈に戻しましょう。
川村七竈という少女のおとなになってゆく様子が、様々な視点から語られます。
「せまいせかい」からまさに歩み出さんとするときの、
暗闇の中で歩くときのような心もとない感じが、なんとなく、伝わってくるのです。
あまりの美しさと「いんらん」の母のおかげで、町では異形の存在である七竈。
発せられることばも内に秘めた思いは、一見すると他の存在を超越しているように思えるのですが、
物語にとっぷりと浸ってみると(幸いにしてこの本はとっぷり浸かれるだけの何かがあるのです)、
七竈もいわゆる高校生なのであって、
彼女が少しずつおとなへと近づいていく過程には、
「あぁ、なんか見守っていたいなぁ」とあたたかい気持ちになれるのでした。

「ずっとおなじ生活が続くわけではないのですね。そのことに去年気づきました。
人は生活を選べるのだと。住む世界を選択するのだと。気づいてなかったのです。
だから、いろいろと、いま、わたし」

(略)

「自分で選んだつもりでもね、じつは、選ばされている。
それしかない道を、わけもわからず、振りかえりもせず、突き進む。
そういうことももしかしたらあるのかもしれない」



雪国のグレーで閉ざされた風景と鮮血の様にまぶしい赤色が脳裏に浮かぶ、
じつにじつに芸術的な本でした。

出版社/著者からの内容紹介
わたし、川村七竈十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった…
鉄道を愛し、孤高に生きる七竈。
淫乱な母は、すぐに新しい恋におちて旅に出る。
親友の雪風との静かで完成された世界。
だが可愛そうな大人たちの騒ぎはだんだんと七竈を巻き込んで…。



少女七竈と七人の可愛そうな大人
角川書店
桜庭 一樹(著)
発売日:2006-07
おすすめ度:4.5


あなたの読書の参考になれば幸いです。
お帰りの際にぽちっとよろしくお願いいたします(^o^)丿
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この記事はこちらのブログにTBさせていただきました。
ありがとうございました。
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コメント
この記事へのコメント
こんばんは。
七竈の内面や大人へと成長する道程、そして鮮やかな旅立ちが心に残る作品でしたね。
さやかさんの『恋の四十八景』、美しいのでしょうね。リンク先に画像がなくて、残念です。
2007/03/23(金) 01:20 | URL | 藍色 #-[ 編集]
http://www.kunpusha.com/book/01_00.html

ここに画像がありましたー。(とかしらべてる私っていったい…)。でもこの絵はほんとすばらしかった!本の表側の威力ってすごいなぁと思いました。
2007/03/23(金) 11:28 | URL | chiekoa #-[ 編集]
こんばんは★
一見孤高に見える七竈も、他の人達(+犬…笑)に語らせると、やっぱりそうは言っても女の子なんだな、と思わされたりして、
文体は古風でありながらとても新鮮さを感じる作品でしたね。

アマゾンの「画像なし」の画像は、なんかイマイチですよねぇ。
どうにかならないものでしょうか。
2007/03/24(土) 23:05 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
こんばんは★
さ、さすがchiekoaさん。
装丁ってほんと大切ですよねぇ。
紙質に凝ってあったりすると、それだけで持っている価値があるような気がしてしまいます。
2007/03/24(土) 23:07 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
こんばんは。だいぶ前にTB等いただいてたのに、お返事遅れてすみませんでした<(_ _)>
この作品は内容と表紙のイメージがぴったり合った、素敵な作品でしたね。普段すぐに内容忘れてしまうわたしが、未だに覚えてますから!やはり視覚イメージは大切なようです。
2007/08/15(水) 20:20 | URL | まみみ #-[ 編集]
こんばんは★
いえいえ~、お気になさらず…
表紙からして既に雰囲気満点でしたよね。
うっとりと美しい世界に浸れる作品でした~。
2007/08/16(木) 21:07 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
元気ですか?!
アマゾンは画像なしが多いよね。
この本はアップされましたが
なしのたびにガックリときます。

しっかりせい!と言いたいです。
2007/10/09(火) 17:29 | URL | しんちゃん #Zk/lHUeI[ 編集]
遅レスでゴメンナサイ!!
アマゾンは新刊の画像とかないですよね~。
表紙があるのとないのとでは、
印象が随分変わるので、ぜひとも頑張っていただきたいですよね。

この本は装丁も描写も美しい作品でしたね。
文庫化されても美しい装丁であって欲しいなぁ…
2007/11/15(木) 23:07 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
こんにちは。
TBを見てうかがいました。
私からも送信を試みましたが、もう一つのブログで実証済みですが忍者からFC2へのTBはうまくいかないようでエラーになります。なのでコメントさせていただきますね。
七竈が静かにだけれど強く大人になっていく過程がじんわりきます。それがお母さんのいんらんなくしてはそうならなかっただろうというのも皮肉ですが。
犬バカの私にはビショップの描写に涙、涙でした。悲しくなるようなことは何もなかったはずなのに。
2007/12/19(水) 14:25 | URL | カクテキ #4zcyvZFY[ 編集]
こんにちは!!
コメントなしTB失礼いたしましたっm(__)m
この本は「静かなる決意」がホントよく描かれていましたよね。
この本を読んだのはかなり前なのに、
七竈や母親のかもしだす、静かで熱い情熱が、
しんしんとよみがえってきます。
2007/12/20(木) 09:55 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
こんにちは。TBさせていただきました。
面白かったですね。本当に切なかったですけど・・・。
七竈と雪風にさせた親の仕打ちは本当にひどいです。
私だったら、親を一生許せないなと思ってしまいました。
2008/04/19(土) 12:30 | URL | 苗坊 #0eLTUZNg[ 編集]
こんにちは!!
TB・コメントありがとうございます。
『私の男』といい本作といい…
桜庭さんは北国の描写が上手だなぁと思いました。
どんよりした中の赤がとても象徴的でした。
2008/05/12(月) 17:41 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
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