凛子の毎日記録。本読み、げぇむ、手作り雑貨、本屋・雑貨屋巡り、おいしいもの食べ飲(呑)み歩きの記録、になっているはず。目指すはエッセイ的な文章か。
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Amazonのレビューなんかでは、村上春樹の影響を多大に受けている…
とよく見かけたのですが、
へなちょこ読書ブロガーの私は村上春樹を読んだことがないので(!!)、
そのことに関しては先入観なしで読むことができました。

失われた町失われた町失われた町あまなつAdhover 失われた町』の三崎さんだから、結構期待していたのですが、
※『失われた町』の感想はコチラ
良くも悪くも三崎さんだなぁという感じでした。
まず設定がおもしろい。
ある日突然、となり町との戦争が始まるという。
戦争というからにはドンパチミサイルドカーン…を想像するのが普通ですが、
この作品中では、少なくとも描写においてはドンパチ一切なし。
この作品においての戦争とは、あくまで公共事業の一環という設定。
開戦日が来ても、街の雰囲気はいつもと変わらず、
水面下を潜水するように戦争は遂行され、
市民向け広報誌によってのみ明らかになる、しかし確実に増え続ける戦死者の数。

そんな中主人公・北原修路はとなり町への偵察業務を任命される。
となり町戦争係の、いかにもお役所的な香西さんとともに、戦争業務を遂行する毎日。
しかしながらやはり、あくまで私たちがイメージする戦争を前面に出すことはない。
そのあたりが、現代人の戦争に対する認識の乏しさや、
戦争というものをリアルに捉えられないある種の甘さを、
警告しているようにも思われました。
文庫版のみの別章では、特に、
戦争は『きれいごと』ではない、
そこには『正義』も『悪』もないと感じました。
ただひとり、いわゆる『戦争』を知っているといわれる、
修路の上司からのみ、戦争の匂いがしました。
とぼけた口調でありながらも、本作品におけるキィパーソンではないでしょうか。

物語が進むにつれ、「いかにもお役所的な」香西さんが、
だんだん人らしくなっていくのが、ほほえましかったかな。
それでも彼女は最後まで「自分らしさ」を出しきることがなかった、
淋しい描かれ方であったように思いました。

物語全体が水中の静けさや息苦しさを感じる中、
役所の手続きの煩雑さだけが、妙に浮き彫りに感じられたのは気のせいかしら。

となり町戦争となり町戦争
三崎 亜記

集英社 2006-12
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内容(「BOOK」データベースより)
ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。
だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、
人々は平穏な日常を送っていた。
それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。
そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、
町役場から一通の任命書が届いた…。
見えない戦争を描き、第17回小説すばる新人賞を受賞した傑作。
文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーを収録。



あなたの読書の参考になれば幸いです。
お帰りの際にぽちっとよろしくお願いいたします(^o^)丿
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ありがとうございました。
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2007/06/07(木) 00:01 | URL | 無料モバイルランキング管理 #JalddpaA[ 編集]
こんにちは。
TBとカキコありがとうございました。
お返ししますね^^
ずっと気になっていた作品でしたが、読了後、やりきれない気持ちになりましたね。
主人公の気持ちが1番共感できました。
となりっていうのが、本当に憎いですよね。
こういう人の心情を書くのが、上手い作家さんだなって思います。
2008/02/24(日) 16:50 | URL | 苗坊 #.3xYIFyc[ 編集]
こんにちは♪
お返しありがとうございます(*´▽`*)
三崎さんのは、何かこう、やるせなさを感じさせますね。
こんなどうしようもない気持ちを描くのが凄く上手だなぁと思いました。
決してインパクトのある方ではないんですが、
心の隅にずーっとひっかかっているような作品ですね。
2008/02/24(日) 16:59 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
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