凛子の毎日記録。本読み、げぇむ、手作り雑貨、本屋・雑貨屋巡り、おいしいもの食べ飲(呑)み歩きの記録、になっているはず。目指すはエッセイ的な文章か。
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雑誌などで、活躍している人の記事を見ると年齢を確認してしまう…
今の自分にそれなりに満足しつつも、
自分の選ばなかった自分の人生にあれこれ空想を巡らせてしまう…
そんな妙齢にさしかかった女性にオススメの作品です。

久々に読んだ角田さんの長編物。
主人公の女性とは、置かれた立場も築いてきたものもまったく異なるけれど、
自分というものがよくわからず日々惑っているひとりとして、
一気に読んでしまいました。

ハナは下北沢で古着屋を経営している37歳。仕事は順調。
同年代の男よりも稼いでいるし、自分の人生にそれなりに満足していた。
ある日、恋人から「結婚してやる」といわれ、小さな違和感を感じる。
「どうして、この日とは『私が結婚を喜んでいる』と思って疑わないんだろう……」
―――違和感は日に日に大きくなり、
ハナは恋愛と仕事について模索していくことになるのだが……
(単行本帯より引用)



『自分探し』とはよく言いますが、
果たして自分を見つけ出せた人はどのくらいいるのでしょうか。
自分って、探して見つかるようなものなんでしょうか。
自分を見つけると、どうなるのでしょうか。
わからないですよねぇ。
でもこのわからないっていうのが、
時にモーレツな不安になって押し寄せてくるんですよね。
周りの人と比べて、冒頭の成功人の年齢確認(笑)にしてもそうですが、
自分がとてもちっぽけに思えてしまう。
でも、その人はその人になっていくしかない、んですね。
これはハナの親友チサトの言葉ですが。

でも、その決意や意気込みは本当に私のものだったのだろうか。
どこにもいない誰かの価値観を、
自分のもののように錯覚していただけじゃなかったのか。



ハナのこの独白にははっとさせられました。
私たちって、無意識に他人の価値観を自分に植えつけているフシがあるんじゃないかって。
そうではなくて、『自分は自分』と自信を持って言える日に向かって、
少しずつでも歩んでいけたらいいなぁ、と思いました。

あと10年ほどすると私はちょうどハナと同年代に差し掛かるのですが、
その年齢になったとき、もう一度読み返したいです。
その頃の自分がどういう気持ちでこの本を読むのかが楽しみです。

余談ですが、作中に長野県が出てきて、
なんだかちょっぴり嬉しかったです。
知っているところが出てくるってのは、いいもんですねぇ。

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コメント
この記事へのコメント
どうもはじめまして。
角田光代さんの作品はよんだことないですが、東野圭吾さんの作品は大好きです!!
良ければサイトに遊びに来てください。
2006/12/22(金) 18:50 | URL | ライアー #-[ 編集]
>ライアーさんへ
はじめまして♪ご訪問・コメント、ありがとうございます。
東野さんの作品は重いテーマのものもありますが、
基本的に読みやすいので私もよく読みますよ~。
精力的に執筆活動されている方なので、
今後の作品にも期待大ですね。

またいらしてくださいね~。
2006/12/22(金) 20:10 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
Rutileさん…お邪魔します。
この本もまた角田さんのすっと引いたところからの鋭い指摘にホレボレしました。
痛いところにビシッとくるんですよね。
次の作品もまた楽しみです♪
2006/12/25(月) 00:29 | URL | ユミ #Tipl/IsA[ 編集]
>ユミさんへ
ご訪問・カキコありがとうございます!!
角田さんの小説はどれもぐっとせまるものがありますねぇ。
小説の中の女性たちがとても他人とは思えなくて…
次回作もほんとうに楽しみですねo(^-^)o ワクワクッ
2006/12/25(月) 00:56 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
Rutileさんは10年後に主人公と同じ年齢ですか…
私は今まさに主人公と同年代(年齢ばらしてどうする…)
ハナが感じる結婚観に深く頷きました。

「自分は自分」ってなかなか難しいですよね。
2007/01/08(月) 22:23 | URL | なな #lx48Me5U[ 編集]
こんにちは♪
「自分は自分」というのは、かなり覚悟がいりますよね。
でもそういう覚悟ができている女性ってのは、
年齢とかに関係なくカッコイイですよねぇ。
10年後も20年後も、前を向いている女性になりたいですネ。
2007/01/09(火) 10:54 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
おはようございます。
自分を見失ってしまったハナの気持ち、痛いほど実感できた作品でした。
何度も読み返すところもあり、心に残る作品となりました。
角田さんには、こういう長編をたくさん書いてほしいです!
2007/01/10(水) 08:55 | URL | ゆう #l0yaxqJ6[ 編集]
こんばんは♪
角田さんには自分の悩みや不安を見透かされているようで、
いつもドキッとしてしまいます。
その一方、本作のようなハナみたいな女性たちには、
いつも勇気をもらっています。
彼女達も同じように悩み、それでも毎日生きている…
と思うと、よーし頑張るぞ!!って思えてしまいます。
次回作も期待大ですね。
2007/01/10(水) 22:34 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
ハナちゃんの年齢を超えてしまってるからでしょうか。読んでいてぐさぐさきました。イタタタタ・・・という感じです。Rutileさんが抜き出したところとか、再びぐさっ!です。ほんと、その人はその人になっていくしかないんですよね。
2007/03/18(日) 00:05 | URL | june #-[ 編集]
こんばんは★
角田さんの作品はいつもイタイところをついてきますよね~(>_<")
抜き出したあの文章を読んだ時は、軽く眩暈さえしました。
さてはて、私ももうすぐ30台なのですが、いったいどんな人生を歩むのでしょうか?
まだまだ惑い中です。
2007/03/18(日) 20:12 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
引用されているハナの独白。
わたしもここで立ち止まりました。

わたしはもう十年以上前にハナの年齢は通り過ぎましたけれど
ハナの惑いは、年齢に関係なく生きている限り普遍のもののような気がしています。
2007/03/19(月) 07:23 | URL | ふらっと #2OrBXSes[ 編集]
こんばんは★
生きるということは、惑うということなのかもしれませんねぇ。
ふと、人生のターニングポイントだった点を思い起こして、
「あのとき別の選択肢を選んでいれば…」
とは誰しもが思うことですもんね。
それでも、今の道を歩んできてよかったと思えるように、
日々を大切に生きたくなる、そんな作品でした。
2007/03/21(水) 00:12 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
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