凛子の毎日記録。本読み、げぇむ、手作り雑貨、本屋・雑貨屋巡り、おいしいもの食べ飲(呑)み歩きの記録、になっているはず。目指すはエッセイ的な文章か。
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はじめてひとりで喫茶店に入ったのはいつのことだったか。
はじめてひとりでお風呂に入ったのはいつのことだったか。
そして、
はじめて恋を恋だと知ったのは、いつのことだったか。

女はみな少女であった。かつては。
ほとんどの時間そのことを忘れ、しらっと毎日をやり過ごしているが、
ふと、元・少女は想うのである。
私はいつから女になったのだろうか、と。
そして過ぎてしまった少女の頃に思いを馳せ、
熟していない果実を口に含んだときのような、
きゅっとした気持ちになるのである。

荒野
文藝春秋
発売日:2008-05-28


内容紹介
山野内荒野、十二歳。恋愛小説家の父と暮らす少女に、新しい家族がやってきた。
“恋”とは、“好き”とは? 感動の直木賞受賞第一作。



桜庭さん直木賞受賞後第一作『荒野』ですっ。
早っ!!
でも待ってました。

ファミ通文庫から『荒野の恋』が第二部まで出ていて、
でもこのシリーズは第三部まであると聞いていて、
今回タイトルをみて、「おや?」と思ったのですが、
今回の『荒野』、既刊の第一部、第二部を加筆修正したうえで、
第三部を書き下ろした、とのことでした。
文庫の方をAmazonのマーケットプレイスで苦労(?)して手に入れて、
しかも未読だったので、一瞬「うわーーん(泣)」とも思いましたが(笑)、
よく見かける『加筆修正』なるものがどんなものか、また比較してみようと思います。

というわけで、『荒野』ここに完結です。
扱っているのはあくまで思春期の恋であり、少女から女性への成長の過程なのですが、
よくある少女向け恋愛小説のようにきゃぴきゃぴした感じがまったくなく、
大人の女性、ひいては男性でも十分に楽しめる作品だと思いました。
桜庭さんらしく非常にすっきりした味わいで、とても読みやすかったです。

私は、実は、いわゆる思春期の頃、
『女』の体になっていく自分が、とてもとても嫌でした。
気持ち悪い、とさえ思っていました。
自分に起こっている変化を、到底受け入れられませんでした。
子供ができる仕組みを知ってしまったときの、
もはや嫌悪にも近い感情は、今でもずっと心の底にあります。

なんだか、おそろしい。
変化も。新しい命が、荒野よりずっと古いものから生まれでてくるということ、そのものも。



そんな誰にも、母親にさえも言えないような思いが、荒野の思いと重なり、
くらくらと作品に吸い込まれていくようでした。

女、という生き物の、とりとめもない、わけのわからなさ……。



このひと言に尽きます。

物語は荒野が中学校に入学するところから始まるのですが、
学校生活や、父親の再婚などによって、
様々な人とめぐり合い、一歩ずつ大人への階段を上っていくような展開が絶妙でした。
特に仲良し3人組、江里華、麻美、そして荒野の交流が微笑ましい。
みんなそれぞれに少女で、はしゃぎ、悩み、傷つき、大人になっていく…
あぁ、素敵だなぁ、と思いました。

あまり多くを語らず、
読む人の心のままによんでほしい作品だと思いました。

追伸。(誰に!?…(゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?)
鎌倉へ行ってみたくなりました。
(行ったことないのです…)

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コメント
この記事へのコメント
こんばんは。
思春期の思い、感じ方がしっかりと描かれていました。
読み比べられたら、加筆修正での違い、こだわりもわかるかもしれませんね。
私も鎌倉に行ったことがないので、行ってみたくなりました。

トラックバックさせていただきました。
2008/06/26(木) 01:38 | URL | 藍色 #-[ 編集]
こんにちは。
あぁ…思春期…って感じでしたね。
思春期真っ只中ではわからなかったもやもやが、
見事に表現されてましたねぇ~(しみじみ)

鎌倉は紫陽花が有名だとか。
ちょっと時期をはずしてしまいましたが、
梅雨時の鎌倉もステキそうですよね。
2008/07/08(火) 15:17 | URL | Rutile #el1ariU6[ 編集]
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荒野クチコミを見る # 出版社: 文藝春秋 (2008/5/28) # ISBN-10: 416327040X 評価:88点 山野内荒野(こうや)という女の子が、子供(12歳)から少女(16歳)へと変わっていく様子を美しく繊細な描写でつづっていく。 揺れ動きながらも、きっちりと芯の通った
2009/09/19(土) 07:58:27 | デコ親父はいつも減量中
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